死亡時の看護記録の書き方とは?押さえておくべきポイントを解説
患者さんが亡くなられた際の看護記録では、観察した事実、医師による死亡確認、実施したケア、ご家族への連絡などを、時系列で正確に残すことが大切です。この記事では、主な記録項目と記載例、記録時の注意点を整理します。
医療従事者の方へ:本記事は一般的な記録の考え方を紹介するものです。実際の記録・処置は、所属施設の規程、記録様式、医師の指示、関連法令に従ってください。掲載例はそのまま転記せず、実際に確認・実施した事実だけを記録してください。
死亡時の看護記録に含める主な項目
1.死亡確認に関する情報
- 確認日時:医師が死亡を確認した日時
- 確認した医師:氏名など施設で必要とされる情報
- 確認までの経過:報告・診察・確認に至る事実
記載例(架空の例)
○時○分、○○医師により死亡確認。確認日時と医師名を記録。
2.患者さんの状態と医療機器の状況
- 観察した状態:呼吸・循環などについて、実際に観察した事実
- 使用中の機器:モニター、酸素、点滴などの状況
- 実施した対応:医師の指示や施設の手順に基づき行った処置と時刻
死亡の医学的判断は医師が行います。医療機器の中止・取り外しなどについて、未実施の処置や確認していない所見を例文から推測して記載しないでください。
3.エンゼルケア(死後の処置)
- 実施日時と担当者:ケアを行った時刻とスタッフ
- 実施内容:清拭、整容、着替えなど、実際に行ったケア
- 特記事項:ご本人・ご家族の希望、引き継ぎ事項など
記載例(架空の例)
○時○分、○○看護師と○○看護助手にて清拭・整容を実施。ご家族の希望を確認し、衣服を整えた。
4.ご家族への連絡と対応
- 連絡記録:連絡した時刻、相手、伝達内容、回答
- 来院・面会:到着時刻、面会状況、必要な説明
- ご家族の発言:必要に応じて、確認できた言葉を事実として記録
記載例(架空の例)
○時○分、ご家族の○○様に連絡。○時頃来院予定との回答。○時○分に来院し、医師から説明を受けられた。
5.医師・他職種との連携
- 医師への報告:報告した時刻・内容・指示
- 関係職種への共有:必要な連絡と引き継ぎ
- 搬送などの調整:ご家族の意向と、実際に行った連絡
看護記録の具体例(時系列)
以下は書き方のイメージを示す架空の例です。実際の記録は施設の書式に従い、確認した事実のみ記載してください。
記載例(架空の例)
02時15分 ○○医師により死亡確認。
02時30分 ○○看護師、○○看護助手にて清拭・整容を実施。
02時45分 ご家族の○○様へ連絡。03時30分頃に来院予定との回答。
03時35分 ご家族が来院。面会時の対応内容を記録。
記録するときの4つの注意点
- 事実と推測を分ける:「悲しそう」などの解釈ではなく、観察できた行動や発言を記録する
- 時刻と対応者を明確にする:連絡、確認、ケア、引き継ぎを時系列で残す
- 個人情報を適切に扱う:施設の規程に従って必要な情報のみ記録する
- 記録基準に合わせる:略語・用語・訂正方法などは施設のルールを優先する
ご遺族への配慮と葬儀社への引き継ぎ
ご家族は、死亡確認後の短い時間にさまざまな判断を求められることがあります。看護記録には医療者として行った説明や連絡を残し、ご遺族には必要な情報を落ち着いて伝えることが大切です。葬儀社への連絡や搬送については、ご家族の意向を確認し、施設の運用に沿って対応します。
まとめ
死亡時の看護記録では、死亡確認、患者さんの状態、エンゼルケア、ご家族対応、医療チームとの連携を、事実に基づいて記録します。時刻・担当者・対応内容を整理し、施設の規程に沿って記載することが重要です。





























































































Memorial Planner MIHASHI